OGRE 1.9.0をビルドしてみた

やや旧聞になりますがOGREの1.9.0がリリースされてますね.

とりあえず手元でビルドしてみました.VS2013でx64ビルドです. CMakeLists.txtをちょっと改変してあります.

ちなみに,サンプルブラウザのサンプルのいくつかは動かないようです(クラッシュするものも含む).

変更点

  • Visual Studio用にconfigureすると,大量のプロジェクトが一つのソリューション内にフラットに並ぶので,フォルダに分けるようにCMakeLists.txt群を変更しました.
  • OgreXMLConverterが,TinyXML(with STL)のリリース版をリンクする前提になっていて,そのままだとデバッグビルド時に_ITERATOR_DEBUG_LEVELの不一致エラーとなるので修正しました(cmake-guiの設定値は無視するようになっています).
  • Blender2.6.x用のエクスポーターアドオンに,初期化時にOgreXMLConverterのパスを読みに行かないバグがあったので修正しました.
  • OgreXMLConverterにサポート外のコマンドラインオプションを指定した場合に,入力ファイルの指定を誤解釈するバグを修正しました.

いまのところ公式ではVS2012用の32bitバイナリしか配布していないようなので,x64でビルドしたい方には役に立つかも知れません.いちおうPDBも入れてあります(ソースがないと役に立ちませんが).

上記のパッチだと,OGREのソースに添付されているBlender用のエクスポーターをちょっと修正していますが,Blenderを使うならblender2ogreを使った方が便利ですね.

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