以前の記事でCMake2.8の改変バージョンを公開していたのですが,いつの間にやら CMake3.0がリリースされてました.
CMake2.8以降ではVisual Studio用でコンフィギュレーションする場合に, コンパイラが生成するPDBのファイル名を制御する方法がありません.最新版でもそれは同じようですね.
最近CMake2.8に同梱されているパッケージ検索モジュールが古くなりつつあったので, 以前と同じ改変を行うCMake3.0用のパッチを作りました.バイナリ(64bit)と一緒に置いておきます.
このパッチを適用すると以下のターゲットプロパティが使えるようになります.
COMPILER_PDB_NAME
- コンパイラPDBのファイル名を指定する(ClCompile/ProgramDataBaseFileName).
LINKER_PDB_NAME
- リンカPDBのファイル名を指定する(Link/ProgramDatabaseFile).
GENERATE_COMPILER_PDB
- on/offでコンパイラPDBの生成する/しない(offにするとProgramDataBaseFileNameを空にして 生成を抑止する.)
GENERATE_LINKER_PDB
- on/offでリンカPDBの生成する/しない(Link/GenerateDebugInformation).
もちろんオフィシャルな機能ではないので,公開するCMakeLists.txtでは使わないようにしましょう. あくまで,手元に落としてきたものを調整する用途です.